銀行の円預金が超低金利となる中、日本円と比べて利回りが良い外貨投資が注目を集めています。外貨建てMMF(単に「外貨MMF」とも呼ばれる)
そこで、本記事では、外貨預金型の金融商品として有名な外貨MMFについて、その特徴やメリット・デメリット、また他の外貨預金型商品(積立FXや銀行の外貨預金など)との比較も行います。
外貨MMFとは?
外貨MMF(マネー・マーケット・ファンド:エムエムエフ)とは、商品の性質は外貨預金に似ていますが、名前にファンド(F)があるように投資信託の一種です。
以下、外貨MMFの特徴やメリットなどを詳しく解説していきます。
魅力・メリットは?
外貨MMFは、外貨投資特有の2つのメリットがあります。1つは「円預金よりも高金利」であること、もう1つは「円安が進めば為替差益が見込める」ことです。
- 円預金よりも高金利
- 円安が進めば、為替差益が見込める
メガバンクやゆうちょ銀行などの普通預金金利が0.001%程度の水準となる中、数%程度の高金利で運用ができる点は、外貨投資ならではの魅力と言えます。
一般的な外貨投資に関する特徴、メリット・デメリットは、以下の記事をご参照ください。

さらに、外貨MMFは、他の外貨投資型(銀行の一般的な外貨預金など)と比べて、以下の点に魅力があります。資産の安全性もさることながら、為替手数料(スプレッド)の安さなど、たくさんのメリットがあります。
- 為替手数料(スプレッド)が安い
- 資産の安全性(ペイオフ対象)
- 一般的に、外貨預金より高利回り
- 少額から投資ができる
- 購入や解約がすぐにできる(流動性がある)
以下、それぞれの点について詳しく見ていきます。
為替手数料が安い
外貨MMFの為替手数料(円と外貨の取引を行う際にかかる手数料)は、外貨預金と比べて安いケースがほとんです。もちろん、証券会社や銀行によって違いますが、おおよそ5倍程度の違いがあります。
- 外貨MMF:1米ドルあたり20銭(0.2円)程度
- 外貨預金:1米ドルあたり1円程度
*任意抽出したデータとなっております。あくまで目安とお考えください。
ただし、SBI FXトレードが提供する外貨預金型商品の「積立FX」と比べると、外貨MMFの手数料は割高になります。積立FXは、1米ドルあたり5銭(0.05円)程度で取引が行えます。(管理人は積立FXを利用中)
資産の安全性
外貨MMFは、預金保険制度(ペイオフ)対象商品です。外貨MMFを購入している証券会社が、万が一破綻しても、外貨建てMMF資産は全額保護されます。資産の安全性が高い商品と言えます。
それに対して、意外かもしれませんが、外貨預金はペイオフ対象外です。銀行が破綻した場合、元本が保護されません。そのため、外貨MMFの方が、資産の安全性は高いと言えます。
少額から投資可能
外貨MMFは、1,000円など小額から投資が行える点も魅力の一つです。
外貨定期預金は、10万円以上〜などの銀行が多いので、はじめて投資を行う方などには、若干ハードルが高いですが、外貨MMFは、お小遣い程度の小額で投資を行えるため、経験の浅い方や外貨投資に不安を感じる人でも、気軽に始めることができます。
流動性がある(購入・解約がすぐできる)
外貨預金と比べて流動性が高い点も、外貨MMFのメリットの一つです。
外貨定期預金の場合、出し入れの時期や期間に制限があるため、急に資金が必要になった時など、不便を感じることがあります(外貨普通預金は出し入れは簡単ですが、基本利回りがとても低い)。それに対して、外貨MMFは、好きな時にいつでも購入や解約の申込みを行うことができます。
デメリットや注意点、おすすめできるポイントは?
ここまで解説してきたように、外貨MMFは、外貨投資型の商品として優等生と言えます。
外貨投資特有の「元本保証がない・為替リスクがある」等のデメリットはありますが、資産の安全性(ペイオフ対象)や手数料・コスト、利便性などは、外貨預金と比べて良い商品です。
ただし、後述する積立FXと比べるとコスト面で見劣りします。通貨によって異なりますが、外貨MMFの方が、積立FXよりも数倍程度コストが割高になっています。
外貨投資商品との比較
外貨MMFと積立FXなどの外貨投資型商品を比較していきます。
手数料最安は「積立FX」
外貨MMFは一般的な外貨預金と比べて手数料が安いですが、さらに投資コストが安い商品が、SBI FXトレードが提供する「積立FX」です。
積立FXは、1米ドルあたり5銭程度で外貨積立が可能ですので、外貨MMFと比べて約4倍も投資コストを安く抑えることができます。
また、積立FXは、外貨MMFのメリットも全て兼ね備えており、金利水準も高く、いつでも取引ができるため流動性も高くなっています。もちろん、ペイオフ対象ともなっているため、資産面の安全性もあります。
外貨預金型投資商品の比較
商品名 | 為替手数料 (スプレッド) |
スワップ (金利) |
資産の安全性 |
---|---|---|---|
積立FX | 5銭 | 高い | 全額保護 ○ |
外貨MMF | 20銭〜 | 一般的な水準 | 全額保護 ○ |
外貨預金 (一般の銀行) |
1円程度 | 低い | 保護対象外 × |
さらに、積立FXは、長期の安定外貨運用を目指す方のために開発された新しいサービスで、手数料が安いことはもちろん、自動積立を小額から行うことができたり、必要であればレバレッジも可能な仕組みとなっています。
また、本サイトでの積立FXの解説・評価は、以下をご参照ください。
▶︎▶︎ 積立FX(SBI FXトレード)のメリットは?デメリット、おすすめ通貨など徹底解説
このように、コストや利便性などから投資商品を選別することで、相対的に高い利回りで資産運用を行うことができます。特に、積立FXを利用すれば、ビジネスパーソンの方でも、便利に、しかも超低コストで、小資金から外貨積立を行うことができます。ぜひ活用してみてください。
積立FXの特徴・まとめ | |
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また、積立FX口座の開設方法・手順、また取引のはじめ方は、以下をご参照ください。
